生善院観音堂
更新日:2006年7月21日
国指定重要文化財
生善院は、寛永2年(1625年)に創建され、岩野里坊に位置する新義真言宗寺院である。謀反の疑いで非業の死をとげた普門寺盛誉法印と後を追って死んだその母玖月善女を祀るために人吉藩主相良長毎公により生善院とともに建立された。観音堂は内部に安置された厨子とともにその時の建立である。厨子には玖月善女の影像である千手観音立像が納められている。
言い伝えによると、盛誉の母玖月善女は、その息子の死を恨み相良氏を呪いその愛猫「玉垂」とともに、茂間ヶ崎淵(馬場区ごしんさん)に身を投じた。その後、この猫が相良氏のもとに化けて出たため、この猫の供養も兼ねて生善院が建てられたという。
この化け猫の伝説により生善院は通称「猫寺」と呼ばれている
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